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【インタビュー】海苔養殖の現場から学ぶ外国人材受け入れのリアル:龍社長とKIKIさんの対談

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特定技能「漁業(養殖)」分野で活躍する外国人と受け入れを行っている所属機関に時間をいただき、インタビューを行いました。今後外国人の受け入れを行うことを検討している方にとって、イメージが膨らむものではないでしょうか。後半は特定技能2号になるためのアドバイスも加筆していますのでぜひ最後までお付き合いください。

本日は、海苔養殖業を営む龍寛太社長とインドネシア出身のKIKIさんに、色々とお話を伺います。お二人とも、どうぞよろしくお願いします!(聞き手:行政書士 船津)

龍社長 はい、よろしくお願いします。

KIKIさんの日本での生活と仕事

ー それではまず、KIKIさんにお伺いします。今、日本に来てどのくらいになりますか?

KIKI 10年、いや8年くらいかな?そのくらいです。(※実際は6年でした。)

ー だいぶ長いですね。技能実習でも日本に来ていたんですよね?

KIKI そうです。

ー 技能実習ではどんなお仕事をされていたんですか?

KIKI 石川県で、イカ釣りの船に乗っていました。

ー そうなんですね。日本での生活も長いですが、これまでで楽しかったことはありますか?

KIKI (笑いながら)あー、ないね。えっとー、いっぱいある!

ー じゃあ、分かりました!(笑)逆に、大変なことはどんなことですか?

KIKI あー、仕事で寒いところが一番大変です。

ー 以前はイカ釣りでしたね。今は海苔の養殖のお仕事ですが、なぜ海苔の仕事を選んだんですか?

KIKI 私は色々な新しい経験、仕事をしたいんです。

ー 今、社長と海苔の仕事をしていて、自分が頑張っているなと思うのはどんな時ですか?

KIKI いや、本当に社長さんは優しい人柄で、もっともっと頑張ろうと思います。

ー いいですね。KIKIさん、将来の夢はありますか?

KIKI あります。日本に長くいたいです。ここで、長く働きたいです。

ー KIKIさんは今、特定技能2号を目指して頑張っていると思いますが、2号は永住者を目指せますよね。永住者になりたいと思っていますか?

KIKI 思ってないです。

ー そうなんですね。KIKIさんはご結婚はされていますか?

KIKI 結婚、結婚しました。

ー 2号になれば奥さんを日本に呼べますが、そこはどうしたいですか?

KIKI ここに、こっちに呼びたいです。

ー じゃあ、2号に向けて頑張らないとですね!

KIKI はい!(笑顔)

ー 先ほど、社長がいつも優しくしてくれるとおっしゃっていましたね。海での仕事は危険な場面も多いと思いますが、そのような時はどのようにコミュニケーションをとっていますか?

KIKI あのー、危ないけれど、それは自分で考えています。

龍社長 要領がいいんですよ。

ー じゃあ、社長に「もう少しこうしてほしいな」と思うことはありますか?

KIKI ない。ない、私、ないよ。嘘じゃない(笑)

ー 素晴らしいですね。はい、ありがとうございます。では、2号を目指していて、今一番何を頑張っていますか?

KIKI 今?勉強?今から海苔の養殖の勉強をします。

ー そうなんですね。KIKIさん、ありがとうございました。

龍社長に聞く外国人材雇用

ー 次に、龍社長にお願いします。まず、KIKIさんを雇用されたきっかけを教えてください。

龍社長 えー、きっかけは、去年KIKIが来るまで日本人の人を雇っていたんですが、その人が来られなくなって、1年間ちょっと厳しかったんです。それで、他で働いているインドネシア人にKIKIを紹介してもらいました。

ー 外国人の方の雇用は初めてでしたか?

龍社長 初めてです。

ー 何か準備などはされましたか?

龍社長 準備というか、住まいとか、暮らせるようになる形での準備はしました。

ー KIKIさんと一緒に働いていて、彼のどんなところが良いと思いますか?

龍社長 あー、ものすごく頑張る。みんな仕事は最初初めてじゃないですか。でも、初めてだから分からないことも多いと思うけれど、飲み込みも早いし、ものすごく頑張ってくれています。

ー いいですね!KIKIさんとは相性もいいですよね。社長、今後も外国人の方の雇用は考えていらっしゃいますか?

龍社長 KIKIと知り合ったことがきっかけで、「外国人、インドネシアの方々はこんな人なんだな」ということが分かったので。本当はKIKIが一番いいんですが、試験に受からなかったら(2号になれなかったら)帰らないといけないので、その時はまた誰か雇う計画はあります。もう、日本の人じゃなくて、外国の人がいいなと思っています。

ー そうなんですね。言葉のコミュニケーションや生活環境の違いなどがあると思いますが、何か気をつけてらっしゃることはありますか?

龍社長 特にそこまで感じたことがないんですよ。

ー やはりKIKIさんは技能実習でも日本に来られていましたから、少し慣れているのかもしれませんね。

龍社長 そうですね。あの、日本で自分のところに来る前に別のところでも生活していたから、日本の生活にはその分慣れていたんだと思います。

ー では、KIKIさんに今後期待することは何ですか?

龍社長 今のまま頑張ってほしいですね。できたら、せっかく2号に挑戦するのであれば、頑張って取ってほしいなと思います。

ー わかりました。ありがとうございます。

KIKIさんから未来の仲間へ

ー じゃあ次はまたKIKIさんにお聞きします。社長とやり取りする上で、大切にしていることはありますか?

KIKI 私たち、一緒にここで働いて、養殖の仕事をして、長く一緒に(働きたい)。

ー そうですね。では最後に、これからインドネシアの方やお友達が増えてくると思うのですが、何かアドバイスはありますか?

KIKI ない(笑)。

ー ないの?(笑)じゃあ、「頑張ろう」ということですね?

KIKI はい、そうです。(笑)頑張る、自分のこと。

ー ありがとうございます!

さいごに

ー 社長もKIKIさんも、特定技能2号になれることを考えていらっしゃると思うので、私たちもできることはサポートしていきますね。養殖で2号になるためには、色々な段階を踏む必要があります。社長に実務経験証明書を書いていただいたり、試験に関しても受けるタイミングやチャレンジできる回数があります。私たちや支援機関がしっかりサポートしますので、一緒に頑張りましょうね。

今日は貴重なお話をありがとうございました!

まとめ 漁業分野で特定技能2号を目指す方へ

今回のインタビューでは、漁業分野で活躍されているKIKIさんと、彼が所属する龍社長から貴重なお話を伺うことができました。これから漁業分野で特定技能2号の取得を目指す方々にとって、実際のイメージを掴む良い機会になったのではないでしょうか。

以下に、2号になるために大切なポイントをまとめます。

海上作業におけるコミュニケーションの重要性

漁業は海上での危険を伴う作業が多く、安全を確保するためにはチーム内での密なコミュニケーションが不可欠です。KIKIさんのように、日本語でのコミュニケーション能力を積極的に高める努力は、作業の効率化だけでなく、自身の安全を守る上でも非常に重要になります。日頃から積極的に日本語を学び、共同作業を行う社長や同僚との円滑な意思疎通を心がけましょう。

実務経験の証明と継続的なキャリア形成

特定技能2号の取得には、一定期間の実務経験が求められます。龍社長のお話にもあったように、転職を繰り返すと実務経験の証明が困難になる場合があります。2号取得を目指すのであれば、一つの職場で継続的に経験を積むことが望ましいでしょう。もし転職を検討する際は、自身のキャリアプランと2号取得への影響を慎重に考慮し、実務経験の証明に協力してもらえるような良好な関係性を維持するよう努めましょう。

特定技能2号試験への計画的な準備

2号への移行には、試験の合格が必須となります。KIKIさんも2号取得に意欲を示しているように、試験対策は非常に重要です。試験のタイミングやチャレンジできる回数には限りがあるため、計画的に学習を進めることが成功への鍵となります。支援機関や関係者からのサポートを最大限に活用し、着実に準備を進めていきましょう。

KIKIさんと龍社長の経験から、漁業分野でのキャリアアップには、日々の努力と計画的な準備が不可欠であることが分かります。
私たちも2号を目指す方をしっかりサポートしたいと思います。

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キーワード:
Luxent 船津 麻理央

記事を書いた人

行政書士 船津 麻理央 Mario Funatsu

行政書士法人Luxentは、福岡を拠点に全国対応しています。若さと粘り強さを活かし、外国人の方や外国人雇用が初めての法人様にも丁寧にサポートを提供しています。

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